世界にある神道に似ている宗教と、その民

神道は日本独自の宗教といいますが、神道に似ているところのある宗教は海外にはないのでしょうか?

八百万の神を語るときによく使われる万物に魂が宿るという発想(アニミズム)は世界の多くの土着宗教で一般的に見られます。南米や東南アジア、フィリピンなどにも、日本神道とそうした面で似た土着宗教があるようです。

また多神教も神道の特徴の一つとしてよく挙げられまね。「多神教」で検索するとwikiでは以下の例が挙げられています

・日本神話・神道
・仏教
・道教
・中国神話
・ヒンドゥー教
・インド神話
・ ギリシア神話
・北欧神話
・ ケルト神話
・ハワイ神話

北欧やケルト、ハワイ、ギリシャなどの多神教の地域の信仰は、現在ほぼキリスト教に呑まれてしまっています。ヒムラーらキリスト教に否定的だったナチス幹部が北欧神話への信仰を復活させようとしたこともありましたが、期間は短かいものでした。

 

多神教という点ならヒンドゥー教

日本の神道と同じように多くの神、女神をもつ多神教かつ、現在でも影響力の強い宗教というと、ヒンドゥ教-でしょうか。シヴァ神→大黒天→七福神の大黒のように、ヒンドゥ-教の一部の神は中国の道教を経て、日本の神道に取り込まれてもいますね。

さてヒンドゥー教の神様たち、どのぐらいご利益があるのでしょう?調べた感じ、ここ数世紀にわたって、あまり繁栄や成功を与えてくれてるとは言いがたいのが実情です。

知られているようにインドは数世紀にも渡ってイギリスの植民地支配下にありました。イギリスがナチスと戦争した際には、インド人もイギリスのためにナチスと戦うことを求められたといいます。

現在のインドも女性への差別や治安の悪さといった不名誉な話題で世界ニュースを飾ることが多いです。
あと人口は多いものの、教育の不整備が致命的で、おそらく他国が期待するようには伸びないだろうという英フィナンシャルタイムの記事を5年ほど前に読んだことがあります。
そして現状を見ると、今のところ、そのとおりになっている印象です。イギリスは植民地支配の過去がある分、インドには詳しいでしょうしね。現在もインドからの移民をたくさん受け入れています。

一部の優秀な人は先進国に進出して脚光を浴びていますが、そうした層はそのままユダヤ人のように他民族の国に居つく流浪の民になってしまうのでは?という声も欧米にはあります。今のままだと、彼らの母国インドがアメリカや中国のように繁栄する可能性は低いというのです。

 

またwikiでは

スリランカでは主にヒンドゥー教徒のタミル人がスリランカの多数派であり、主に仏教徒であるシンハラ人から(一時は民族浄化も含む)弾圧・抑圧を受け続けている」と町田宗鳳は述べた。

という記述もあります。

あとインドから離れた地域に住むヒンドゥー教徒というと、ヨーロッパの一部でジプシーと呼ばれるロマ族がいますね。

彼らは中世ごろにインドからヨーロッパに移住してきた民です。以来、ヨーロッパで流浪の民として扱われ、数世紀にわたって差別を受け続けてきました。現在では元来のヒンドゥー教への信仰も失い、キリスト教などに改宗している人が多いといいます。

 

太陽崇拝という点ならヤズディ教

日本神道同様に、太陽を敬っている宗教に中東のヤズディ教があります
ヤズディ教はISISから悪魔の宗教とされ目の敵にされており、現在、信者の多くがISISの戦闘員らによって奴隷状態にされているといいます。

ヤズディ教は、ヤズド教、エズディ教とも表記される。(アラビア語ではイェズィーディー、クルド語本来の発音ではヤズディ、またはエズディ) ゾロアスター教やイスラム教、キリスト教、ミトラ教などの影響も見られる。信仰の対象は神であるが、七大天使とする神の使徒を崇め、なかでももっとも重要なのが神が最初に創ったとされる孔雀天使タウス・マレク(まはたマラク・タウース)である

http://www.asiapress.org/apn/author/iraq/post_5341/

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ヤズディ教徒の旗

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孔雀天使タウス・マレク

日本語サイトでみるヤズディ教の説明はかなりむらがあります
西側諸国ではヤズディ教は一神教と定義されてる場合が多いですが、ISIS側は多神教だと主張しており、実際のところははっきりしていません
それはおそらく、この宗教が主に口頭で伝えられてきたことのせいでしょう。
ヤズディ教の信仰対象は太陽を象徴する創造神ヤズドと七大天使です。特に有名なのが孔雀天使タウス・マレク信仰であり、信者は一日に5回、この孔雀天使に祈りをささげるといいます。ちょっとイスラム教みたいですね。

世界で最もヤズディ教徒が多い国はイラクです。その数はおよそ65万人で、それに次ぐドイツの10万人(おそらく移民)、シリアの7万人と比べても圧倒的です。

ご存じのように、イラクはアメリカに攻撃され、今はアメリカの影響力の強い政権の下にあるという、まるで戦後日本のような歴史をたどっている国でもあります。

 
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日本神道は欧米では一般的に中国の道教(taoism)に近いものと認識されています。
近年の日本では神道ばかりがクローズアップされがちですが、
中華圏の大部分ではいまだに道教と仏教は混在したままです。

なぜなら、仏教、儒教、道教(日本なら神道)は「三教」と呼ばれ、3つでセットという考えが本来の東アジアの伝統だからです。

 

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幼い仏陀を老子に渡そうとする孔子(清朝時代の絵画)

あの明治天皇と呼ばれる人物が天皇になる前は、天皇家でさえ仏教と神道を共に信仰する神仏合祀が当たり前でした。神道では死を穢れとみなし、長いこと葬儀というものがありませんでした。その神道の欠けた部分、日本人の生死観というものは、江戸後期に至るまで、ずっと仏教が担当していました。神道はそれだけでは不完全なものなのです。
ヒンドゥー教徒とヤジディ教徒の運命を考えると、今後の日本に不安を感じるのは私だけでしょうか?日本の信仰を本来の姿に戻してほしいです。

 

http://www.asiapress.org/apn/author/iraq/post_5341/
http://www.bbc.com/news/blogs-magazine-monitor-28686607
http://www.religioustolerance.org/roma2.htm

世界にある神道に似ている宗教と、その民