スサノオは朝鮮系?本居宣長を怒らせた「衝口発」とは?

「衝口発」という江戸時代の書物をご存じでしょうか?
著者は目録学の祖とよばれ、水戸光圀の「大日本史」の編纂にもかかわっている藤貞幹という人物です。

なんとこの本の中では、神武天皇の父親は古代中国の国家、呉の王、太伯だと書かれているそうです。
(参考記事:「日本皇室は中国の呉の王族の末裔なのか」)

藤貞幹について検索してみると

藤 貞幹は、江戸時代中期の有職故実研究家。
神武天皇の在位を600年繰り下げて神代文字の存在を否定した『衝口発』を著すが、これが国学者達の反感を買い、特に神武天皇や素戔嗚尊(その正体を新羅の国王であるとした)の問題については本居宣長が『鉗狂人』を著して貞幹の考証が杜撰であると主張し、逆に上田秋成が貞幹を擁護して宣長の姿勢を非難するなど激しい「日の神論争」等の論争を招いた。 wikiより

(衝口発で)展開されている主張内容は、「日本文化」の源流は朝鮮半島からの影響「スサノウ系」を下地とし、そこに中国「呉」系の影響が「神武系」として奄美経由で後から被さってくるというものです 
 (「私的な考古学」東海大学教授 北條 芳隆氏)

スサノオ系は朝鮮半島から?!えええ?
初めてしりました。

でも、「スサノオ 朝鮮」で検索してみると、結構たくさんのサイトがひっかかります。神道に興味がある方々の間ではよく知られている説のようですね。

「日本書紀」の神話の一書の中で、

「スサノオは当初、朝鮮半島の新羅に舞い降り、そのあと出雲にやって来た」

http://blog.goo.ne.jp/blue77341/e/039b3c067d37cbf6d9d1bea12406d207

本居宣長はこの「衝口発」に対して「鉗狂人」をいう書物を出すことによって反論しています。
この「鉗狂人」とは狂人に首かせをかけるという意味だそうです。

かくも攻撃的なタイトルをつけたあたり、宣長が感情的に反応していたことが察せられますね。

現代の日本国内でも「衝口発」に対しては
古事記や日本書紀をよく読んだうえで書かれていると評する声がある一方で、
藤貞幹が捏造を行ったと主張する向きあるようです。

こういう考古学系の問題は、何かしらの証拠が出るまでは誰もが信じたいことを信じるしかありませんね。

ちなみに「衝口発」によると沖縄のクマヤ洞窟が天孫降臨の地だそうです。神武天皇はそこから東へ勢力を広めていったのだとか。

http://blog.goo.ne.jp/hamanashigaku/e/3b92d01d16c29450f8488051cc112e6e
http://www.norinagakinenkan.com/norinaga/kaisetsu/tou.html
http://baike.baidu.com/link?url=6A-pxLCGFhhKR9jJc7FNrWTwwe76pwyhKwyMR1AhDb2-bKKSIQ89rJAqUIqsE9a06q-aydyQ1Efd1geyZ-0eyq
http://www.taoguba.com.cn/Article/445667/1

<関連記事>
秀吉が中国皇帝の娘を日本の皇后にしようとしたってホント?

中国人は白人と結婚したがらないってホント?世界の反応は?

あの「水中花」を滅ぼすのは日本人?

教育勅語を生んだ幼学綱要をめぐる衝突

スサノオは朝鮮系?本居宣長を怒らせた「衝口発」とは?