ドイツはファイブ アイズに入れる?

英、米、豪、加、ニュージーランドの五か国で構成される同盟、ファイブ・アイズの存在を知ってる日本人は少なくないでしょう。
世界最高の情報力を持つといわれる組織です。

ファイブ アイズが注目をあびるようになったのは、2013年、メルケル首相の電話を盗聴していた件がスノーデン氏の暴露によって明るみに出たときです。

ロイター記事によると、事件後、英米とドイツが今後について話合った際、ドイツはファイブ・アイズに入ることを希望してきました。
けれど、英米側はドイツ企業とロシアとのつながり等を口実に、色よい返事はしませんでした。

その後、NSAの元チーフの発言として、2015年の3月に広く報道された内容がこれです

“only members of the Five Eyes surveillance alliance have the privileged status of America’s most intimate friends. Other nations are doomed to remain out of that club indefinitely”

「ファイブ・アイズのメンバーであることは、アメリカの最も親密な国々だけの特権であり、入れない他の国の運命が変わる見込みはない」

非常に排他的な発言ですね。

berlin

 

日本語メディアだとファイブアイズについて、英語を母語にする国々の同盟とソフトに表現されることが多いです。
しかし実際は英語を話そうがキリスト教を信仰してようが、ケニヤだってフィリピンだって入れてません。

ドイツは敗戦国だからダメなのだと考える人もいるかもしれません。しかし、オランダのようなイギリスと親密な白人国や、スウェーデンのような国づくりの成功例として持ち上げられることが多い北欧国も、拒絶されてるのは同じです。

イギリスと、イギリスからの移民を母体にする歴史を持つ4つの国。
この発言を人間に例えれば、親と兄弟しか信じないってところでしょうか。

アメリカはとても心配性で神経質な国です。少なくとも上層部のほうは。
もしイエローストーンが爆発したら・・・、もし大統領が暗殺され核ボタンが敵に手に渡ったら・・・、もし新型の疫病が蔓延したら。。。
彼らは心配のタネを探す名人です。銃社会さえ、自己と家族以外、何も信じられない不安が昂じた結果じゃないかと思います。
ひょっとしたら、そういった国風が、数々の想像を絶するハリウッド作品を生んだのかもしれません。

不安や猜疑心が強いゆえに、同じ血、同じ宗教、同じ歴史の民しか信じない。たとえ白人の移民はドイツ系が一番多くても、ドイツさえ拒絶する。

アメリカは、明るく大雑把で親分肌といった日本人の間に広まるイメージより、ずっと慎重で複雑な国なのです。

 

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