海外から見たオウム真理教


1990年代後半、社会に大きな波紋を起こしたオウム真理教。
地下鉄サリン事件、松本サリン事件や、弁護士、元信者の殺害、そして閉鎖的な施設における幹部たちの本能にまかせた不潔で自堕落な生活など、犯罪発覚後しばらくの間、どこもかしこも連日オウム報道でした。当時はまだネットがあまり普及しておらず、多くの日本人がオウムの情報を流すテレビや雑誌にくぎ付けでした。

破壊活動防止法なんて法律を生んだ宗教でもありますね。

さて、先日ディスカバリーチャンネルを見ていたところ、アメリカ制作のカルト教団特集番組がやっていました。そこで人民寺院やマンソンファミリーなどの有名所に交じって、海外のカルト宗教として唯一、日本のオウム真理教が取り上げられていました。

番組内では当時の物質主義の日本において魂の救済を求めた人たちが集まった宗教として、紹介されています。
その特徴は・・・

特徴1 信者は麻原を人の心が読める救世主と信じた

信者の中にはエリート自衛官や警察関係者もいました。
高学歴の博士号を持つ人たちもマインドコントロールされました。
こうした面は日本でも当時よく報道されました。空中浮遊の写真を見て信じてしまった人が多かったんですよね。

特徴2 アメリカを憎み、目の仇にしていた

麻原は世界の経済問題の原因をアメリカとし、諸悪の根源としていました。

これは日本ではあまり報道されなかったかも?
麻原は日本とアメリカの戦争を想定しており
アメリカが日本を核攻撃する、救えるのは自分だけと信者に教えていたそうです。
オウムがアメリカ海軍基地にボツリヌス菌の散布を試みた件も、当時の日本のニュースではさらっと流した程度でしたが、アメリカの番組はやはり当時国だけにきちんと取り上げてました。

特徴3「完全救済イニシエーション」

信者を隔離し、瞑想ばかりさせ、自分で考え判断できないようにしました
いわゆる洗脳の手口ですね。
麻原の脳波を信者に送るとされたヘッドギアも紹介されました。
やっぱり外国人から見てもアレは異様だったみたい

特徴4 薬物や兵器はじめ化学物質への傾倒

麻原が洗脳のために幻覚を起こす薬物を使用していたことは当時の日本でもよく報道されました。

またエボラウイルス入手のためアフリカに信者を派遣しました。サリンの前はエボラウイルスを使ってハルマゲドンを起こそうと考えていたそうです。
オウムはサリン VXガス 炭そ菌を自分たちで培養、製造する施設も作っていましたね。

サリン事件で混乱を起こした後、麻原はアメリカと日本で戦争になると考えていました。そのハルマゲドンの後、オウム信者だけ生き残るという教えだったそうです。



現在のオウムは教団アレフとして活動していることで有名ですね。
今回、海外エンジンでもオウムについて検索してみたところ、
ロシア・トゥデイの以下のニュースを見つけました。

Aum Shinrikyo doomsday cult members arrested in raids in Russia
「終末思想カルトオウム真理教のメンバーがロシアで一斉拘束された」
(Https://www.youtube.com/watch?v=7cdARbO3eSk)

「ロシア・トゥデイ」だけど英語で配信してるんですね。
このニュースではオウムのことを、キリスト教、仏教、ヒンドゥ教が混ざった宗教で洗脳を使うと紹介しています。
どうやらモンテネグロの活動拠点でも問題があったばかりのよう。

これだけのニュース、日本でも配信されてるだろうと調べたら、ありました

「オウム」信者55人超を一時拘束 モンテネグロ、数人の邦人も

東欧モンテネグロからの報道によると、同国の警察は28日までに首都ポドゴリツァなどで「オウム真理教」の信者55人以上を一時拘束した。多くはロシア人だが、日本人も数人含まれており、取り調べ後に釈放され、国外退去処分になった。

モンテネグロやセルビアなどバルカン諸国の治安当局は「オウム真理教」が信者獲得を狙っているとして警戒している。(共同)

2016年3月29日 産経新聞

日本人からするとかなり驚きですね。東欧もロシアも東アジアより比較的、厳しい環境の人が多い地域なので、それもあるのかも?

 

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